支援活動を支えてくれたしょうちゃんのお米

3.11、 あれから一年。振り返れば……

ひたすら被災地へ通い続けるあの頃は嵐のような日々でした。そんな僕らの毎日を支えてくれた食べ物。それは「しょうちゃんのやえはた自然農園」ファミリーがにぎってくれる “おむすび” でした。

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数ヶ月の間、僕らの宿と食べ物の後方支援をかってでてくれたしょうちゃん。あの頃、沿岸部には飲食店はもちろんコンビニもなく、3月いっぱいはとくに内陸部でお店があいていても棚がすぐ品切れになるような状態。思うように食べ物が手に入らない中、毎日毎朝、せっせと僕たちのおむすびをにぎってもたせてくれたのです。その量が半端じゃありません。時には一度にボランティア10名分を越える人数のおにぎりを用意してくれました。なんと、途中でしょうちゃん家のお米がなくなってしまったほどです…。

今でも忘れません、そのおむすびの美味しかったこと!
しょうちゃん家のお米と野菜は、無添加無農薬。化学肥料は一切使っていません。
さらに玄米にお豆を混ぜて炊いてくれたり、自家製の梅干しを入れてくれたり。

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僕らは睡眠時間もぎりぎりで、頭もフル回転、とにかく走りまくる毎日。それなのに体がダウンすることも風邪ひとつひくこともありませんでした。
食べることはまさに命の源。体を壊さずにいられたのは、このおにぎりパワーと野菜パワーのおかげだったなあとつくづく感じています。

昨年、僕らも支援の傍ら、しょうちゃん家の米作りを少しだけですが体験させてもらいました。通常お米を作る際には、除草剤・殺菌剤・殺虫剤を使いますが、それらは一切使いません。化学肥料も使いません。

収穫後も乾燥機を使わずに、お日様の力で乾かすハセガケ=天日干しをします。こうすることで刈り取ってからも茎に残っていた最後の養分が行き渡り、美味しいお米になるそうです。

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毎年みんなで手植えをする稲の田んぼ。年月をかけて草が折り重なってできたその田んぼに裸足で入ると、瑞々しくてふかふか。自然の香りがします。耳をすませばカエルの鳴き声や虫たちが動き回る音がカサコソ。しょうちゃん家にとっては「虫も草もみーんなお友達」。さすがに虫や草たちの元気がよすぎると「おいおいお前たち、よっく育つな〜(笑)」とポリポリ苦笑い。自然農園は楽しいけど大変でもあります。でも手間がかかっても、収量が多くなくても「自然と共に生きていく農」を選びました。

そうして育てられたお米は、虫や草花にもやさしいから、化学物質過敏症の方でも安心して食べられるそうです。”米アレルギー”をもつ方にも影響が少なくやさしいのだそうです。

「 “最近元気ないから、しょうちゃんとこのお米と野菜がほしい!” ”食べたら元気が出るよ” って電話をくれる。その声を聞くのがいちばんうれしい。 食べた人が元気に幸せになる。喜ぶ人が繋がって、シゴトの形ができたらいいよね」としょうちゃん。

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僕らの支援活動を支えてくれたやえはた自然農園の美味しいお米をぜひご賞味ください!!
昨年収穫できたお米は、まだ在庫がありますので、ご注文はHPからどうぞ → コチラ

無農薬野菜は6〜11月頃までの販売なので、もうすぐ始まりますよ!
6月初旬は田植えの時期。恒例の「田植えパーティー」も行うそうです。楽しみですね。

BDA10056.JPG <<<<しょうちゃんホーム前にて。真ん中がしょうちゃん、左が奥様のかおりさん、右が愛娘ゆうこさん。写真ではちょっと見づらいけど、屋根にソーラーパネル、庭ではミニ風力発電がくるくる回っています。

じつはなんとこのお米の売上げの1%を、僕らの支援活動へご寄付頂けるとのことです。頭が下がります、本当にありがとうございます。
その模様はコチラ

そしてなんと、奥様のかおりさんが作る「自家製酵母パン」の販売も始まりましたよ。こちらもめちゃくちゃ美味しいんです!! ……と、書いているうちにお腹がすいてきてしまったので… この話の続きはまた次回に!

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